BLOG 社長の小言

2019-09-19

夏の湯河原

先日、停滞していた台風の影響で、湯河原海水浴場の海はいつもより
パワフルな波をバンバン供給しておりました。
ただでさえ、他の海水浴場よりも高波で有名な海水浴場。
数年前ですが、海の家が全て壊滅してしまったことも記憶に新しい。

そんな中、よくも海水浴するなと思われるかも知れませんが、我が家の毎年恒例のイベントなので・・・。

しかし、人生初めて(海水浴で)溺れかけてしまいました・・・・。
若いころサーフィンをしている途中で、かなり危険な思いをしたことがありましたが。
海水浴場で、いわゆる離岸流に遭遇し、気が付いたときには、全く足が届かないところまで
デリバリー!!!

落ち着け落ち着けと自分の心で唱え、そうだ!こんな時は、子供たちがプールでやっているボビングだと思い
海水深く潜り、足が届いたら、勢いよくジャンプ!!が、それさえ届かない!!!

セットがきれない、次から次へと私の目の前でオーバーヘッド級の波がブレイクしていく。
サーフボードはないが、人間波乗り~岸に向かってバタ足付きパドリング。
波に乗っているか乗っていないか分からない。岸に近づいたかも分からない。
確かなことは相変わらず足が届かないこと。

やっぱり慌ててるから、呼吸も乱れる、闇雲に力を浪費する、これが危険!!!!
やばいぞ、結構やばいぞ。
胸のカラータイマーが鳴り始めたぞ。あと何回、この動き、このチャレンジできる??
一瞬、足が届いた!!!と同時に水を飲んでしまう。
光と闇が同時にあらわれる。歓喜と恐怖が混在している。

よし、とにかく、次の波に乗ってなんとか岸に向かって泳ごう。
振り返り沖を見ると、セットが止み、しばし休息タイム。
立ち泳ぎで呼吸を整え、次のうねりに備える。
来たぞー来たぞー来たぞー!!!
とにかくこいつに乗る!!
電動自転車のバッテリー残量20%くらいの体に鞭をうち
何ちゅう泳ぎかわからないが、自己流最速泳ぎであろう動きで、懸命に波に乗る。

砂の感触。引き波に戻されないよう、足の指全てにフルパワーを注入し、
小指までもが大活躍。砂をむぎゅーっとし、踏ん張る。
引き波が収まり、半歩ずつ確実に岸へと歩みを進めて行く。間違いない、岸へは近づいている。

助かった~!!!
一歩ずつ進む度に、海水が浅くなる。腰くらいの高さ位置で、振り返り沖を見つめる。
私がいたであろう所を見ても、まさかあのようなパニックになろうとは想像もできない。
あらためて、海・水のレジャー、油断は禁物であると、いい歳のおっさんは勉強した。
岸にたどり着いた私は、家族を集合させ海の家で、溺れかけたことを報告。
子供たちに離岸流の説明をし、慌てない事、呼吸を整え、離岸流から外れる、まずは横に向かって泳ぐなど
偉そうにレクチャーをし、ゆっくりゆっくりではありますが、台風10号が近づいているから
明日の海水浴は止めよう。明日はゴルフにしようって・・・。

年間どれくらいの水難事故により犠牲者が出来ているのかを調べてみた。
約700名が犠牲になっているようだ。
また、驚くべき記事が目に留まる。
「2019年8月11日の海難事故の数は異常である・・・。」
私が湯河原で、海の神ポセイドンと一戦を交えたのが、8月10日。
つまり翌日が海難事故が多数発生してしまった日なのです。
8月10日のこの件がなければ、もしかしたら今頃私は・・・・。

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